本尊
〇阿弥陀如来
〇観音菩薩
〇勢至菩薩
【弥陀三尊(みださんぞん)の意味】

浄土宗寺院の本堂の正面真中におまつりされている仏さまが阿弥陀如来(仏)、 向って右が観音菩薩、左が勢至菩薩です。
阿弥陀三尊

菩薩とは、もともとは仏になるために修行する人のことを言いましたが、観音菩薩や勢至菩薩の場合は阿弥陀仏の分身として、その働きを助ける者という考えです。阿弥陀さまは、どのような人でも区別なくお救い下さいますが、阿弥陀さまが、慈悲として働かれる時には観音菩薩をつかわし、智慧として働かれる時は勢至菩薩をつかわされます。

諸尊
〇法然上人
法然上人
〇善導大師(ぜんどう:613?~681)
中国・唐代の浄土教の大成者。法然上人は、43歳のとき、この善導大師が著した『観経疏』の「一心にもっぱら弥陀の名号を念じ、行住坐臥、時節の久遠を問わず、念々に捨てざる者、是を正定の業と名づく、彼の仏の願に順ずるが故に」という一文を見て、お念仏こそすべての人々が救われる教えであることに間違いはない、との確信を得、浄土宗を開かれました。法然上人は、「 偏(ひとえ)に善導大師に 依(よ)る」と言っています。浄土宗では、宗祖法然上人に対し、善導大師を高祖と仰いでいます。
善導大師
〇曇鸞大師(どんらん:476~542?)
雁門(山西省代県)の生まれで、五台山で出家し、「大集経」の註釈を試みる途中で病となり、不老不死の法を求めたが、洛陽で菩提流支に会い、「観無量寿経」を授けられ、浄土教に帰した。太原の石壁玄忠寺に住し、念仏を弘めた。著述に「無量寿経論註」2巻がある。
曇鸞大師
○閻魔大王
閻魔大王
仏教における地獄の責任者。仏教では、死んで地獄に行った人間は閻魔大王を含む十人(柱?)の王の法廷に順繰りに引き出され、そこで生前の行いを審査され裁判される。閻魔大王はこの十人の裁判官のリーダーであり、十番目の法廷の裁判長でもある。印度においてヤマもしくはヤーマの名前で呼ばれていた神が、仏教に取り入れられ中国で変質することで成立した存在である。多くの神話体系では、死後の世界の王あるいは裁判官は、生の世界で最初に死んだ者である。閻魔大王のルーツもこれに入るらしい。

○荼枳尼天

ダキニ天(荼枳尼天)という神様は、怖い神様と言われますが、正しい祀り方と強い気持ちを持ってお願いをすれば、誰でもその願いをかなえてくれると言われ慕われる福の神です。
また、ダキニ天(荼枳尼天)はお稲荷様/稲荷神として知られる神様です。

荼枳尼天